ハラスメント問題対策セミナーを開催

 中央本部は5月29日、福岡市内において「ハラスメント問題対策セミナー」を開催し、安全対策委員会メンバーのほか、各地方本部・支部の代表者ら約30名が参加した。

 今回のセミナーは、安全対策委員会よりハラスメントに対する見識を深める機会を求められたため、福岡総合労務管理事務所の島村進氏(特定社会保険労務士)を講師に招き開催した。

 中原中央執行委員長は、冒頭のあいさつにおいて「これまでハラスメントに対して踏み込んだ学習をする機会がなかったが、パワハラに対する法改正も進められており、昨今の情勢を含めて正しい知識を身に付けよう」と趣旨を説明した。

 講師として演台に立った島村氏からは、セクシャルハラスメント、マタニティハラスメント、パワーハラスメントの定義や具体的事例が紹介され、これらハラスメントについては加害者が意図していないケースが多いことや、無理に我慢する事で被害者が不利になる可能性を踏まえ、相談窓口の重要性等が訴えられた。

 また、労働組合として、相談窓口の有効活用やハラスメント事例などの情報共有、教育・研修の充実を図るために、労使でしっかりと協議するようアドバイスをいただいたほか、今後のパワハラに関する法改正を注視することや相談窓口に申告された案件のフィードバック等、具体的な対策についてもご教示いただいた。

 質疑では、宴席での事例やグループ会社等との会社間でのハラスメントなど多くの質問が出され、「被害者が不快に感じればセクハラに該当する」「パワハラに関してはケースバイケースで判断する場合が多い」などの回答を受けた。

 最後に、JR九州においてハラスメントに係る加害者も被害者も発生させない環境整備に努めることを参加者全員で確認し、閉会した。

更新日:2019-05-30 08:41