第29回定期中央委員会で春闘方針を決定 夏季手当は3.0ヵ月

 JR九州労組は、2月8日、北九州市「ステーションホテル小倉」で第29回定期中央委員会を開いた。委員会委員、傍聴者、来賓等約80名が出席し、安全の確立、組織の強化・拡大、2017春季生活闘争勝利、各種政策課題の実現と中間地方選挙勝利にむけた取り組みを柱とした当面する活動方針を決定した。
 今2017春季生活闘争は、昨年行った賃金実態調査により、JR連合が設定した「必達目標賃金」(全産業1千人以上、男子高卒、中位数)に、多くの年齢層で到達できていないことが明らかになっており、必達目標賃金への早期到達を目指して、純ベア3,000円と高年齢層の賃金改善や系統間の格差是正、ワーク・ライフ・バランスの実現といった総合労働条件改善及び、夏季手当3.0ヵ月分の獲得にむけ、組合員・家族・グループ労組が一丸となって闘うことを確認した。
 委員会は議長に鬼塚誠治中央委員(大分)を選出、あいさつに立った許斐中央執行委員長は、2月5日に行われた大津町議会議員選挙で見事当選を果たした、組織内議員の山部良二氏への組合員と家族の支援に対し謝辞述べるとともに、4月に行われる「湧水町議会議員選挙」での橋元義嗣氏の支援を呼びかかけた。さらに、当面する取り組みについて、▽安全最優先の取り組み▽2017春闘の取り組み▽政治的政策課題の解決、について考えを述べた。
 2017春闘の取り組みでは、JR九州労組は連合の一員として、「『くらしの底上げ・底支え』『安心して暮らせる社会づくり』の実現にむけ、責任と自覚を持って臨まなければならない」と述べたうえで、「中期労働政策ビジョン『チャレンジ2018』のもと、「純ベア3,000円」を掲げ、賃金をはじめとする諸労働条件改善をはかるため、「総合生活改善闘争」として3年連続でのベア獲得に拘る闘いを強化し、様々な要求の実現にむけて取り組んでいく」との決意を示し、組合員・家族総がかりの闘いとなるよう要請した。
 質疑では、中央委員、特別中央委員ら15名から発言があり、安全の確立、特急4両ワンマン運転化をはじめとするダイヤ改正や効率化施策への対応、2017春闘等、本部方針が補強され担当部答弁、書記長の集約答弁を経て、全議案が採択された。
 本部は、翌9日に申第20号(2017年度新賃金等)・申第21号(2017年度夏季手当)を申し入れ。以降、15日に第1回団体交渉が計画されており、労働条件向上にむけて取り組みを展開していく。

更新日:2017-02-09 16:22